看護実習が辛い学生さんへ、一応先人として言いたいことは、
その日の実習先に到着したら、合格!
ということだ。
わたしは実習中、実習先に到着したら、「今日の実習は合格、終了!」 と自分に合格を出していた。
その後、実習中に失敗しようが叱られようが、実習先に着けただけで合格なのだ。
看護学校といえば、実習は避けては通れない。
わたしが行っていた学校は、実習中の寄校日は一日もなく、実習期間中は月〜金までぶっ通しで実習だった。
実習中は、病態や治療の学習、看護計画の立案、日々の記録、ケアの手技の確認、患者指導のための資料づくりなど、やることが多い。
しかも記録は全部手書き。手間がかかる。
慣れない病棟で緊張を強いられるし、担当教員やその日の指導看護師とソリが合わないと、数倍疲弊する。
わたしはというと、一応社会人だったし、それなりに上手いことやっていた。
なんてことは全くなかった。
指導看護師から態度がでかいと注意されたり(わたしの頷きが方が気に障ったらしい)、報告が遅いと叱られたりしていた。
めんどくせえなあと思ったが、実習を休むと後で追実習があり、更にめんどくせえので、なんとか行った。
アラサーのわたしでもめんどいのだから、現役で看護学生になった20歳そこそこの同級生たちは大変だったと思う。
その中には、実習中に体調を崩して通えなくなり、留年した子もいた。
実習中の学生さんの悩みで多いのは、人間関係の悩みだろう。
幸いわたしは、実習グループのメンバーには恵まれていた。
しかし指導看護師には、学生を無視したり、感情的にけなしたり、単に厳しいというより、人としてどうなん? という態度を学生にとる看護師も散見していた(もちろん、そうでない看護師さんもいる)
自分が看護師になってみて、業務で忙しいことはわかるし、学生指導がめんどくさいのもわかるが、そんなことされた病院には学生も就職したくないだろう。
結果、人手不足になって、ますますスタッフ一人あたりの業務が増える。
自分の首を締めていると思うのだが。
とにかく看護学校は、看護師免許を取るための学校である。
実習の評価がギリギリだろうが優秀だろうが、試験資格を手に入れれば同じこと。
免許が取れれば、働き口はいくらでもある。
実習で過度に疲弊しては元の子もない。
実習先に到着できたら自分で合格を出し、後はおまけくらいの気構えで臨めばいいと思う。
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