こんにちは、かずしいです。
新聞やネットのお悩み相談を見ると、退職後のお悩みとして、何をしたらいいかわからない、暇すぎて辛い、といったものがある。
個人的な感触だが、この種の悩みを相談している人の属性をみると、長年企業に勤めてきた定年退職後の60〜70代男性が多数を占めているようだ。
わたしは、やることがないとか暇とか思うことがほぼないので、全く理解できない。毎日バリキャリ並に忙しい(実態はパートだが)
わたしの子供の頃には想像もできなかったが、今はネット上に、無料で楽しめる映像や音楽、文章が有り余っている。
受け身で楽しむことに物足りなくなったら、ブログを書いたりYoutuber になったりして、発信する側になればいい。それだって、無料や、少しの費用で始められる。
今の60〜70代で長年勤めて来た退職者なら、退職金も年金もそれなりに出るだろうし、こんなに無料のエンタメや自己表現の手段がある時代に、仕事がなくなったくらいで暇になるなんて、ちょっと信じられない。
仕事を辞めると何をしていいかわからず暇を持て余してしまうのは、約40年も会社勤めしてきたことの弊害なのかもしれない。
サラリーマンの良いところは、働いていればとりあえず時間が潰れることだ。しかもお金も得られるし、社会からも認められるので、働くこと自体に疑問を抱くことは少ないだろう。
まして、定年まで勤め上げた人なら、本当は働くこと以外に自分がしたいことがあるかも、とか、働くことにそんなに価値があるのかな、とか、疑問を挟むこともなかったのだろう。
いや、勤め始めたうちは疑問に思っていても、忙しさの中で深く考えなくなり、忘れてしまうのかも。
そういうときは、子供ときに何が好きだったのかを思い出してみるといい。
誰だって、何かに夢中になり過ぎて親に怒られたことがあるだろう。人に怒られても、1円の得にならなくても、やってしまうこと。そこに、自分の才能が隠れていることが多い。
わたしも、一人でいても苦痛にならない、外出しなくても平気、漫画や本を無限に読める、益体のないことを考えるのが好き、どうでもいい文章を書くのが好き、といった才能に溢れている。
問題なのは、こうしたの才能が金と結びつかないことだ。才能がない人間はいないが、自分の才能に市場価値があるとは限らない。悩ましいところである。
だが、退職金、年金がそれなりにある定年退職者なら、別に稼ぎにならなくたって、そんなこと気にせずにやりたいことをやればいいのだ。
やりたいことがわからないなら、思いっきり素直になって、子供のころの自分に聞いてみればいい。
人間は、年をとると金やできることは増えるが、心の知性は劣化する場合が多いと思う。
見栄や外聞を捨てて、カッコつけずに聞けば、子供の自分が本当にやりたいことを教えてくれるはずだ。
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