・セミリタイア者やFIREの民が、多数派になることはない(たぶん)
・だってみんな、自分の時間より消費が大好きだから
こんにちは、かずしいです。
セミリタイアとか、FIREについて、働かない人が増えたら、労働力が不足したり、税収が減ったりして、社会が機能しなくなる! という危機感を訴える人をたまにみる。
しかし、それは杞憂だ。
というのも、セミリタイアやFIREの資産をつくるためには、生活費を可能な限り最小化し、
投資資金を最大化する、それを少なくとも年単位で継続する必要があるからだ。
FIREを実践している人の著作や体験談を読むと、例外なく、超・倹約家である。
たとえ年収1000万円以上の高所得者でも、月の生活費10万円程度、というのも普通だ。
お笑い芸人、IT企業役員、そしてFIREの民でもある厚切りジェイソン氏も、
服は全部もらいものか衣装で一度も買ったことがない、
一円でも安いコーヒーを買うため、2km先の業務スーパーまで行く、など
節約を徹底し、収入の9割を投資に回しているという。
普通の人から見たら、ものすっごいケチである。
高収入なら、車とか服とか、もっと欲しいものを自由に買いたいと思うだろう。
しかし、FIREの民が一番欲しいものは、「自分の時間」なのだ。
よって、自分の時間を一刻も早く手に入れるために、節約・倹約をすることは、
当たり前のことだし、むしろ自由に近づいていく過程と思えば、楽しいことでもある。
しかし、世の中には、自分の時間よりも、モノの方が優先順位が高い人の方が多い。
多くの人が、住宅ローンを組んで家を買ったり、キャッシングで買い物したり、
自動車ローンで車を買ったりすることに抵抗がないことからも、それは明らかだ。
わたしが以前、総合病院で看護師をしていたときも、同僚の看護師たちの消費欲は、
わたしから見れば凄まじかった。
一回2万円もするフットケアとペディキュア、高級化粧品、毎シーズンごとの洋服の購入、
海外旅行、ブライダルエステ、新車購入、お取り寄せグルメ、外食、などなど
彼らは、自分の時間と引き換えに、消費をしている。
だが、別にそれが悪いわけではない。単なる価値観の違いである。
自分が一番欲しいものがなんなのか、それを自覚して、手に入れるために行動できるなら、
手段も経緯も問題ではない。
少なくとも、消費>自分の時間 の人が大多数を占める現在、
セミリタイアが流行ることはない。
あくまで、選択肢の一つにすぎないのだから。
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