こんにちは、かずしいです。
ここ数年、
HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)
という言葉を、よく見聞きするようになりました。
HSPは、感受性が強く敏感な性質を生まれ持った人のことで、全人口の15~20%、5人に1人は該当するそうです。
先日、何気なく診断テストを受けてみたところ、当てはまることが多く、HSPの度合いが高いことがわかりました(あくまで自己診断の結果ですが)
思い起こせば、子供の頃から人が多くてざわざわしている空間が苦手で、休み時間は1人になれる図書室や、屋上の手前の階段の踊り場などに避難していました。
また親から聞いた話では、集団から離れて、1人で砂遊びをしたり、石や植物を観察したり、空想していることが多かったそうです。
今でも人混みが苦手で、人が多い駅や行楽地、モールなどに行くと、脇汗びっしょりになります。
テレビの音が苦手で、家族がときどき見ていないのにテレビをつけっぱなしにしていると、消すのは私です。
1人で作業に集中することは得意なのですが、短時間に色々頼まれると混乱してしまうし、人から観察されたり衆人環視の元で競わされるも苦手です。
また、他人が怒っていたり悲しんでいたり、悪口や嫌味を言っていると、それが自分に対してでなくても引きずられて苦しくなるので、特に女性の集団にいるのが苦手です。
(女性の中にも、悪口や嫌味を言わない人は、いますけどね)
こうやって自分の傾向を自覚してみると、看護師として働いていたにも関わらず、まったく看護師には向いないことがわかります。
看護師って、職場や働き方にもよりますが、
・夜勤ありの交代勤務
・圧倒的に女職場が多く、同調圧力が強い
・業務量が多い上に人手不足で、ピリピリしている
・医療機器やナースコールなどの音が常にしている
・介護や処置など、他のナースと組んで行う
・医師へやナース間の報連相が多い
・患者の急変や急患など、イレギュラーなことが多い
などなど、HSPの人が苦手とすることのオンパレードなのです。
HSPの人に向いている仕事は、
・静かな環境
・1人で進めることができる
・イレギュラーなこと、競争やノルマが少ない
といったものだそうなので、完全に真逆です!
資格職で、女性が比較的就職しやすい業種なので、親や教師に進められて看護師になる人も多いと思いますが、自分の性質に向いているのか? が一番大切です。
私のようにHSPにも関わらず、全く向いていない急性期外科病棟などに間違って入職してしまうと、早晩、心身を病むことになります。
私も初めて勤めた急性期病棟は、結局3年で適応障害を発症して辞めました。
今は一応セミリタイアをしていますが、今後働くときは、無理に看護師にこだわらなくていいかと思っています。
看護学校を卒業して病院に勤め始めた頃は、薄々自分には看護師は向いてないな、と思いつつ、
「せっかくお金と時間をかけて看護師資格をとったんだから、看護師して働かないとモッタイない」
と、自分を説得して働いていました。
それに私の場合は、30過ぎで資格を取りましたし、奨学金返済と生活のために看護師になったので、看護師を辞めると選択肢は、当時はありませんでした。
そんなこんなで、HSPの私には、色んな意味で辛い3年間でした。
でもそのおかげで、奨学金を返済し、セミリタイア資金を貯めることができましたから、悪いことばかりではありません。
もう一度やれと言われたら、絶対に嫌ですけど(笑)
自分に向いていないことがはっきりわかった、というもの、ある意味収穫だと思います。
今のバイト先は、HSPでも働きやすい環境なので、続いていますが、このバイトが終了して次に働くときには、間違っても自分が苦手な環境や業務を選ばないようにしたいです。
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