こんにちは、かずしいです。
「普通に働いてます」というセリフから、どういう状態を想像するだろうか。
一般的には、正社員として、週5日・1日8時間、週40時間労働を指すと思う。
しかし、わたしにとって、この“普通”は、労働時間が長過ぎる。
わたしの母の知人の子供さんで、20代の姉弟なのだが、二人共色々あって働いていないらしい。
人によって色々意見もあると思うが、わたしとしては、そりゃそうだよね、働くって割に合わないもんね、と思う。
例えば、週40時間労働といっても、実際は、通勤時間や残業も含まれるので、それ以上働いている。
わたしも正職員の病棟看護師だったときは、1日の平均労働時間が13時間くらいだった。
当然、そこには出勤前の準備時間や、通勤時間は含まれない。
休日も、委員会の資料作りや看護研究の準備などに当てることが珍しくなかった。
夜勤明けも、面談や会議などで出勤することがよくあった。(当然のように無給)
つまり、正社員をしていると、働くことが人生の大半になる。
特に平日は、働くこと以外は何もできない。
そんなの当たり前だ、私はそれくらい働いても全然平気だ、甘ったれるな、という意見もあるだろう。
しかし、わたしのように働くことが嫌いな人や、今引きこもりなどで働いていないが、これから働きたいと思っている人にとっては、“普通”に働くことって、ハードルが高すぎる。
“普通”の労働しか労働と見なされないなら、労働自体ムリ、ということになりかねない。
大体、人によって必要な生活費も、仕事への意欲も、働く目的も、体力も、家族構成も、何もかも違うのだ。
それを、一律の“普通”の労働に合わせる方が、無理がある。
いい加減、労働に人が合わせるのではなく、人に労働が合わせるようになってくれないだろうか?
日本はすでに、超高齢社会。
少子化で、人口が増える見込みもない。
大規模な外国人労働者や移民の受け入れをしない限り、労働人口も益々減っていく。
そんな中、労働者を増やしたいなら、“普通”の労働の幅をもっと柔軟に、多様にしていく必要がある。
わたしのような怠け者でも、働くって割に合う!、これくらいなら働いてみようかな?、と思える労働環境に変えていくことが、今後日本の労働力確保には、不可欠だと思う。
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