【お暇とは自分を知る壮大な旅】『凪のお暇』を読んでみた

こんにちは、かずしいです。

今回は、『働かいないふたり』(吉田覚・著、新潮社)に続く無職漫画、『凪のお暇』(コナリミサト・著、秋田書店)を紹介したい。

といっても、昨年2019年7月に、黒木華主演でTBSでドラマ化したので、知っている方も多いかも(ちなみにわたしはドラマは未視聴だが、漫画のファンにも結構好評だったようだ)

簡単にあらすじを紹介すると、空気を読みすぎて無理した結果、過呼吸で倒れ会社を退職した主人公・大島凪(28歳)が、お暇(無職期間)の中で自分を見つめ直し、人生を模索していく、ラブ・コメディである。

表題にあるように、無職期間(実施は、主人公はスナックでバイトしているので、完全に無職ではないが)を「お暇」と表現しているところに、コナリミサト先生のセンスが光る。

空気読みすぎ女子だったの凪ちゃん(主人公)が、お暇の中でこれまで人間関係を見つめ直したり、新たな人間関係、恋愛、家族との関係に直面したりして、悩み、ときに空回りしながら、不器用にでも誠実に一歩ずつ自分を生き直していく姿は、とても好感がもてて、応援したくなる。

仕事をしていると、働いていることや忙しいことを言い訳に、身近な人との関係性や自分の本当の望みから目をそむけ、向き合いたくないことに向き合わなくてすむ。

それはある意味では、楽なことかもしれない。

でも、無職にはそんな言い訳は通用しない。

無職は、それまで仕事を理由にあらゆる面倒ごとを避けてきた、それを正当化してきた自分を捨て、これまで逃げてきたことに正面から向き合わなくてはならないことだからだ。

本当の自分を知る。それはダイエット前に正確な体重を測るために体重計に乗るような、恐怖である。

でも自分という人間を理解し、自分のために自分の人生を生きるためには、避けては通れない。

そう、無職とは、お暇とは、自分を知るための壮大な旅である!(本当か?)

『凪のお暇』は、ジャンル的にはラブ・コメディだが、主題は大人の自分探しなので、普段漫画を読まない大人の女性(もちろん男性にも)に刺さると思う。

そして、面白い漫画あるあるに背かず、作中にでてくる凪ちゃんの手料理が美味そう。(他の登場人物の料理を登場するが、それも良き)

節約魔の凪ちゃんがつくる「ビンボー飯」は、材料はリーズナブル、作り方はシンプル、でも美味しさや楽しさもしっかり追求している。

わたしもいくつか作ってみたが、特に第1話に出てくる「すいとん」が簡単かつ美味しかった。

具は豆苗のみとシンプル。加えて、汁の味付けが醤油や味噌ではなく、鶏ガラスープと塩・胡椒である。それが、これまでのすいとん=戦時中の代替食というイメージを覆している。(わたしのイメージが古すぎるのかもしれないが)

もちもちのすいとんと、シャキシャキの豆苗のハーモニーを、鶏ガラスープの旨味が包み込む・・・・・。

食べると、本当にこんな顔になる⬇

出典:『凪のお暇』(コナリミサト、秋田書店)

2020年11月現在は、第7巻まで発売中。無料試し読みもあるので、気になった人は読んでみて欲しい。

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